リハビリテーション
リハビリテーションの環境
最上階の8階は、回復期リハビリテーション病棟および療養病棟の患者さんの機能回復と社会復帰を支援するために必要な設備を備えたリハビリテーションフロアです。窓外に久留米市一円が展望できる開放的な空間で、専門医の指示のもと、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、それぞれの専門性を活かしたチーム医療を提供しています。
通常のリハビリテーション施設だけでなく、調理練習、入浴練習などができる設備や個室の治療室も備えています。言語聴覚室は病棟にあり、生活に近い場所で治療にあたっています。屋外には歩行練習用のスペースの設置や西鉄のご協力で試験場前駅を利用した練習も行っています。
開放的なリハビリテーションフロア
試験場駅前で実践訓練
屋外での歩行練習
調理訓練
食事動作をサポート
床走行多機能リフトを用いた歩行練習
随意運動介助型刺激装置を用いた電気刺激療法
リハビリテーションスタッフの紹介
理学療法(PT:Physical Therapy)
急性期病院で元の病気やけがの状態が落ち着き、体に障害のある人に対して、主に基本動作能力(寝返る、起き上がる、座る、立つ、歩くなど)の向上を目的に、その人に合った生活が送れるようにするのが理学療法です。運動療法や温熱・電気などの物理的手段を用いて、地域社会への復帰を目標に機能・動作の再獲得を目的に集中的に取り組みます。専門的な評価・治療を行い、必要に応じて、装具や福祉用具などを使って練習していきます。
作業療法(OT:Occupational Therapy)
生活していくために必要な能力の開発や手段の獲得を通じて、より具体的な生活をイメージして、機能や能力の改善を図り、人それぞれに応じた生活の方法を支援するのが作業療法です。日常生活の一つ一つの動作ができるように工夫し、一緒に練習をしていきます。患者さんに楽しみを見つけてもらい、やる気を出してもらえるよう、治療はその人に応じたものを考えます。退院後の生活を見据え、公共交通機関の利用、買い物や調理の練習をしてもらうこともあります。
言語聴覚療法(ST:Speech and language Therapy)
話す、聞く、表現する、食べるという私たちが誰でもごく自然にやっていることが、病気や事故などで不自由になることがあります。こうした、言葉によるコミュニケーションや嚥下機能(飲み込み)に問題のある方の自宅復帰、社会復帰をお手伝いし、自分らしい生活ができるように支援するのが言語聴覚療法です。当センターでは、言語聴覚・嚥下リハビリテーションを提供しています。